パスキーの導入は比較的シンプルですが、いくつかの落とし穴があります。この記事では、パスキー導入時によくある失敗とその対策を紹介します。正しく理解して、スムーズにパスワードレス認証に移行しましょう。
失敗1:バックアップを取らずにパスキーを作成する
最も多い失敗は、パスキーのバックアップや同期を設定せずに使い始めることです。パスキーはデバイスに保存されるため、デバイスを紛失したり故障したりするとアクセスできなくなる可能性があります。
対策として、必ずクラウド同期を有効にしましょう。iPhoneならiCloudキーチェーン、AndroidならGoogleパスワードマネージャー、WindowsならMicrosoftアカウントとの同期をオンにしてください。複数のデバイスで同じアカウントにサインインしておくことで、自動的に同期されます。
失敗2:すべての対応サービスに一気に移行する
パスキーに対応しているからといって、すべてのサービスを一度に移行するのは危険です。慣れないうちは混乱しやすく、重要なアカウントにログインできなくなるリスクがあります。
対策として、まずは重要度の低いサービスから試しましょう。SNSやショッピングサイトなど、ログインできなくても困らないサービスから始めて、徐々に主要なサービスへ拡大していくことをおすすめします。
失敗3:パスワードを完全に削除してしまう
パスキーを設定した後、安心してパスワードを完全に削除してしまうケースがあります。しかし、デバイスの故障や同期の問題で一時的にパスキーが使えなくなる可能性もあります。
対策として、パスワードマネージャーなどで従来のパスワードも別途保存しておくことをおすすめします。パスキーが安定して使えることを確認できてから、徐々にパスワードへの依存度を下げていきましょう。
失敗4:対応状況を確認せずに導入する
すべてのサービスがパスキーに対応しているわけではありません。パスキーの導入を急ぐあまり、非対応のサービスで混乱することがあります。
対策として、パスキーの対応状況は定期的にチェックしましょう。主要なサービスは以下の通りです。対応済み:Googleアカウント、Apple ID、Microsoftアカウント、Amazon、PayPal、Twitter(X)、GitHub、WhatsApp。一部対応:Facebook、Instagram、LinkedIn。非対応:多くの国内サービスはまだ対応途上です。
失敗5:セキュリティの基本を忘れる
パスキーは強力なセキュリティを提供しますが、万能ではありません。デバイス自体のセキュリティが脆弱だと、パスキーの効果も半減します。
対策として、デバイスのロック画面には必ずパスコードやパスワードを設定しましょう。また、生体認証が使えない場合のバックコードとして、デバイスのPINやパスワードも安全に管理する必要があります。最新のOSバージョンを保つことも重要です。
まとめ
パスキーは便利で安全な認証方式ですが、正しく導入しないと期待した効果を得られません。上記のような失敗を避け、段階的に移行することで、パスワードレスのメリットを最大限に活かせます。焦らず、確実に進めていきましょう。

