電子帳簿保存法に対応する方法はいくつかあります。この記事では、主要な保存方法やツールを比較し、自社に最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。
紙保存との比較
従来の紙保存と電子保存を比較します。
| 項目 | 紙保存 | 電子保存 |
|---|---|---|
| 保存コスト | 保管スペースやファイリングコストがかかる | クラウド費用のみで安価 |
| 検索性 | 手作業で探す必要あり | キーワードで即検索可能 |
| バックアップ | 物理的な複製が必要 | 自動バックアップ可能 |
| 災害リスク | 火災・水害で消失リスク | クラウドなら分散保存で安心 |
| 法対応 | 電子取引は紙保存不可 | 電子取引は電子保存が必須 |
2022年の法改正以降、電子取引については紙保存が認められていないため、少なくとも電子取引データについては電子保存が必須です。
クラウドストレージの比較
代表的なクラウドストレージを比較します。
Google Driveは、月額250円(200GB)から利用可能で、Googleアカウントがあればすぐに使えます。ファイルの検索性が高く、共有も簡単です。ただし、タイムスタンプ機能は別途対応が必要です。
Dropboxは、ファイルのバージョン管理機能が充実しており、過去30日間のファイル履歴を保持できます。セキュリティ面でも定評があり、法人向けの管理機能も豊富です。
OneDriveは、Microsoft 365との統合が強みで、ExcelやWordのファイルをそのまま管理できます。法人契約ならSharePointとの連携も可能です。
クラウド会計ソフトの比較
freeeは、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で取引データを取り込めます。電子帳簿保存法の要件(タイムスタンプや改ざん防止)を標準で満たしており、初心者にも使いやすいインターフェースが特徴です。
マネーフォワードクラウドも同様の機能を提供し、freeeと比較すると、より細かい設定が可能です。自動仕訳の精度が高く、経理担当者の作業負荷を大幅に軽減できます。
文書管理システムの比較
より厳格な管理が必要な中堅・大企業向けには、専用の文書管理システムもあります。Sansanの「InvoiceAgent」は、請求書の受領から承認、支払いまでを一元管理できます。AI-OCRによるデータ入力の自動化も可能です。
選択のポイント
自社に最適な方法を選ぶための基準をまとめます。従業員規模:小規模(1〜10名)ならクラウドストレージや会計ソフトがおすすめ。中規模(10〜100名)なら会計ソフト+ストレージの組み合わせ。大規模(100名以上)なら文書管理システムの導入を検討。取引量:月間の取引数が多いほど、自動化ツールの恩恵が大きくなります。予算:初期費用を抑えたいならクラウドストレージから始めるのも手です。
まとめ
電子帳簿保存法への対応方法には様々な選択肢があります。自社の規模や取引量、予算に合わせて最適な方法を選びましょう。最初は最小限の構成から始めて、必要に応じてツールを追加・変更していくのが現実的なアプローチです。

