2025年6月、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクがATMの共同運営に向けた検討を開始したことが報じられました。この記事では、その背景と今後の展望を解説します。
3メガバンクATM共同化の概要
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行は、ATMの設置・運用コスト削減を目的に、ATMの共同運営会社を設立する方向で検討を進めています。具体的には、3行が全国各地に設置している約1万5000台のATMを共同で管理・運営する枠組みを想定しています。実現すれば、ユーザーは手数料を気にせずにどのメガバンクのATMでも入出金ができるようになる可能性があります。
共同化の背景
ATM共同化の背景には、キャッシュレス決済の普及があります。日本のキャッシュレス決済比率は2025年に約40%に達すると見込まれ、ATMの利用頻度は年々減少しています。しかし、ATMの維持費は1台あたり年間約200万円かかるとされ、各行にとって大きな負担となっています。また、人口減少に伴い、過疎地域でのATM維持が難しくなっていることも、共同化を後押ししています。
金融機関の店舗戦略
ATM共同化と並行して、メガバンクは実店舗の統廃合も進めています。みずほ銀行は2026年度までに国内店舗を現在の約450店舗から約300店舗に削減する計画を発表。三菱UFJ銀行も同様に、店舗網の見直しを進めています。今後は、都市部の主要拠点に集約し、地方は共同ATMとデジタルサービスでカバーするという戦略が主流になりそうです。
今後の展開
今回のATM共同化が実現すれば、将来的には地方銀行や信用金庫など、他の金融機関も含めた広域でのATM共同運営に発展する可能性があります。日本全体の金融インフラの効率化という観点からも、大きな意義があると言えるでしょう。
まとめ
3メガバンクによるATM共同化は、キャッシュレス時代に対応した金融インフラの再構築という意味で、重要な一手です。2025年中に具体化の方向性が示される見込みで、今後の動向から目が離せません。

